SWR Engineering社は粉体用測定器に特化した会社で、高精度測定を可能にした粉体流量計、水分計等を供給、世界中で高い評価を得ております。
MaxxFlow-HTC は、種々で固有な乾燥した粉体の流量測定のために開発されたものです。
MaxxFlow-HTC は 配管の角度にとらわれず、短い配管距離で設置することが出来ます。又、従来の機械式シュートやインパクトプレートを用いた流量測定より安価です。MaxxFlow-HTC の設置は、測定配管が垂直でも傾斜していても設置可能です。
又、機械的な搬送ライン、例えば、ロータリーフィーダ、スクリュー・コンベア、エアスライダ・ チェーンコンベアの後方でも設置可能です。
測定物が流量計の入口から落下又は、滑り落ちる状態で測定します。
MaxxFlow-HTC は流れている間、被測定物の濃度と速度を測定(記録)します。
一定の高さより自然落下した被測定物は、流量計の所では加速されているが、一定の速度になります。
一定の速度になるため、すべての場合に速度測定は必要ないが、高さに従う加速度(落下速度)を計算することができます。
流量は次式のように計算されます。
Q(kg/s)=’K( kg/m3) × V(m/s) × A(m3)
流量計測定管内に高周波の交互の電磁界が形成されます。
測定管(センサ内部の管)は、耐摩耗性のアルミナ(Al2O3)セラミックを使用しています。
測定管内の乾燥粉体は電磁界の振幅を減少させます。
これは乾燥粉体の濃度(s/m3)に比例した測定信号をもたらします。
測定する乾燥粉体の速度は測定設置条件により計算されます。
従って、速度の校正は必要ありません。
これは新たな手法で、簡単な校正を可能とします。
サンプル(約10リットル=測定管容量)を流量計の上部にある充てんノズルより流し込んで下さい。
流量計の下部には、流れを止めて校正を行うためのゲートバルブがあります。
流量計が満杯なら測定された密度値は、測定対象物のかさ密度値と一致します。
このかさ密度値(設定ポイント)は、グラム/リットルで、重量すなわちフルスケール校正点を求めることができます。
大量搬送の場合においても約10リットル程のサンプルがあれば校正できます。
MaxxFlow-HTCは、これらの部位で構成されます。
・搬送ラインに設置するための測定フィーダ
サイズは DN100o、DN150o、DN200o。
・変換機 MFE100
・ゲートバルブの取り付け可能
(校正時に流量計下部に取付)
・変換器と流量計センサはシールドケーブル4芯ツイストペアで接続されます。
・変換器と流量計センサの接続最大距離は300mです。
センサの取付に際し、測定最大流量は重要な要素となります。
図1〜3はDN100、DN150、DN200oの各口径の濃度50%時の容量と、流速の関係を表しております。
例:
測定最大量 :80t/h
測定物濃度 :0.8t/m3
最大流量は、100m3/hとなります。
MaxxFlow HTC DN150oを使用すれば流速は約3m/sが必要となります。
MaxxFlow HTC DN 200oを使用すれば流速は約1.7m/sが必要となります。
図4により、これらの流速になるように流量計流入口にDN 150oを使用する時には0.5m
DN 200oを使用する時は0.15mの直管部を運搬部とセンサ間に必要となります。
どのセンサタイプを使用するかは、測定流量範囲、直管部長さなどによります。
センサ自身の寸法がDN 100mmでは220mm
DN150oでは290o、DN200oでは310oで、上記の例でDN 150mmを使用した場合
配管全長は500o+290o=790o 必要となります。
図4により、790oでは流速 約3.5m/sとなり
図2により、流量120m3/hとなります。
精度定格で測定可能な最大流量と最小流量の比は、すべてのMaxx Flow HTC センサにおいて1:5となります。
上記のDN 150mmでは、測定最少量は20m3/h、最大量は100m3/hとなります。
MaxxFlow HTC DN 200oがこれらの測定に使用された場合
0.15mの高さで直管でなくレジューサーを使用する場合は角度に注意しなければなりません。
角度α (右図参照)は、流量の正確さをだすために最低 60°でなければなりません。
もしも流入レジューサ(落下高さ)の角度>60°がとれないならば、流量計測範囲の下限値が上がる事になります。
例えば、流入レジューサが 0.3mであるならば、必要な測定物の速度は、約2.5m/s となります。
MaxxFlow HTC DN 200o の最大流量測定値が 150 m3/hであるならばレンジアビリティが1:5であるため下限流量測定値は30 m3/hとなります。
材質 | ハウジング | Steel St52、power-coated (機械構造用炭素鋼鋼管 STKM19 相当) (オプション ステンレス 1.4571(SUS316相当) |
内部パイプ | セラミック Al2O3 (アルミナ) | |
保護構造 | IP65 | |
許容温度 | 測定紛体温度 -20〜+120℃ 周囲温度 0〜60℃ |
|
許容圧力 | 1bar (オプション10bar) | |
測定周波数 | 88KHz | |
発信出力 | 最大2mW | |
精度 | 測定スパンに対し±3% |
供給電源 | AC110/240V 50/60 Hz (オプション DC24V) |
消費電力 | 20W/24VA |
保護構造 | IP65 |
周囲温度 | -10〜+45℃ |
外形寸法 | 258×237×174 o (W×H×D) |
重量 | 約2.5Kg |
電線接続口 | 3×M16 (4.5〜10oφ) |
接続電線寸法 | 0.2〜2.5mm2 |
電流出力 | (AWG24-14) DC4〜20mA (許容負荷抵抗 500Ω) |
警報出力 | リレー接点出力 1C×1 (接点容量 Max AC250V 1A) |
データバックアップ | 内蔵フラッシュメモリ |
デジタル入出力 | オープンコレクタ 入力×2 出力×1 (Max DC30V 20mA) |
インターフェース | RS485 (ModeBus) |